色の知識を身につける事ができる「色彩検定」。文字だけ見ると色について勉強することだと理解することができます。
しかし具体的にどんな場面で役に立つのか、どんなことを学べるのか知ってから勉強したい人も多いはずです。
僕も色彩検定3級を持っていますが得た知識が役に立ったことはたくさんあります。
この記事ではそんな色彩検定を通じて「色を学ぶ」こととはどういう事なのかを解説していきたいと思います。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
色の知識は何に役立つのか
まず前提として僕はデザイナーやフォトグラファーなど「色」を扱っているような仕事についているわけではありません。そんな僕が色の知識はたくさんの場面で役に立つと感じていますので幅広い人が色の勉強をして損はないと言えます。
順番に解説していきます。
デザイン

これはデザイナーなどの専門職以外の方でも使えるデザインについてのお話です。
例えば取引先や社内でのプレゼンテーションを作ることになったとします。商品や企画のイメージをいかにして分かりやすく伝えるかを考えると思います。その時に文字の色や背景の色などを何も考えずに資料を制作すると上手く内容が伝わらないものになってしまったり、雑に作られたという印象を与えてしまうかもしれません。
そんな時に、色の持つイメージや配色のルールなどを知っておけば適切に色を使い分ける事ができ、伝えたい内容を的確に伝えやすくなります。
これはプレゼン以外にも当てはまることで、何かを作るときに色のイメージや、ルールを知っておくと自分の考えを伝えやすくなります。
ファッション

オシャレを楽しみたいと思ったときに色の知識は役に立ちます。
例えばトップス、ボトムスの色は決まったけど何か物足りないな、変化を付けたいなと思うときはアクセントカラーの知識が役に立ちます。面積の広い部分のベースカラーに対して面積の少ない部分に系統の違う色を足して強調してあげることでメインの部分を引き立てたり、変化をつける事ができます。
他にも白は膨張色で、黒は収縮色だからスリムに見せたいときは黒を着るなんてことも考える事ができます。
また一般的に知られている知識としてはネクタイの色はどんなイメージや意味を持つかなど、ビジネス面でも取り扱われています。
インテリア

部屋の模様替えをしたいと考えたときに用途によってどんな部屋にしようかと考えると思います。
シックなイメージ、モダンなイメージに…ナチュラルかな
などそれぞれの用語だけ知っている人が多いと思います。
それぞれのインテリアのイメージには色の持つイメージが深く関わっています。
例えばモダンな部屋にしたいと考えたときはブラウンやグレー系の家具を思い浮かべることができます。それはそれぞれの色が持つ「落ち着いた」イメージがインテリアのイメージと合っているためです。自分の理想の部屋に近づけるためにはこの色のイメージを活用していくことが大切です。
写真

僕は趣味で写真を撮っていますが、この写真にも色の知識が役立っています。
具体的に書くとたくさんありますが、
- 色温度
- ライティング
- RAW現像の時の知識
など撮影からパソコンのソフトでの編集まで色の知識をたくさん使っています。
写真はその色味をどうやって伝えていくかという部分も大切な要素の一つです。自分の見た色を忠実に再現するのか、アーティストのように編集や加工、撮影の設定で色をコントロールして伝えるのか、写真と色は密接に繋がっています。
クリエイティブ系ソフト
写真加工、編集、イラストを描く、デザインするなどそれぞれの用途にあったソフトがたくさん準備されています。
僕は写真加工、編集をAdobeのPhotoshop、Lightroomで行っています。使ってみると分かるのですがこれらのソフトはカタカナで横文字の専門用語が非常に多く使われていて見ただけでは理解できず挫折して使うことをやめてしまう人も多いかと思います。
色彩検定では色に関する様々な用語が出てきます。例を挙げると
- トーン
- 色彩、彩度、明度
- RGB,CMYK
- 色温度
など他にもたくさんあります。一つ一つを深く理解することは難しいですが、勉強するにつれそれぞれの用語の意味をある程度理解する事ができます。
クリエイティブ系のソフトでは例に挙げたような用語がたくさん出てきますので、色彩検定を勉強するとソフトを使うときに使い方が理解しやすくなります。
色彩検定で身に付く知識

色の知識が役に立つ場面を紹介してきましたが、活用するためにはどんな知識が必要なのかが気になると思います。
僕が取得した色彩検定3級ではこの記事では紹介しきれないほどたくさんの知識を学ぶ事ができます。ここではカンタンにその内容を紹介していきます。
色相、彩度、明度
それぞれ、色合い、鮮やかさ、明るさのことです。色を学習するにあたり重要な基礎知識となっています。
配色のルール
色同士を組み合わせるときにどのように組めば見やすいデザインになるか、イメージ通りに配色するにはどんな色にどんな色を足していくと良いのか、など日常生活でも使えるテクニックを学ぶ事ができます。
色は言葉で表すことが難しい

上の2点を紹介しましたが記事を書いていて色を文字で表すことが大変だと感じました。色は見る人によって印象が変わったりと定義づけをする事が難しいものです。
検定の勉強を通して色の明確な定義や色を言葉で伝えるチカラを養う事ができます。
どのように勉強していくのか

色彩検定の内容を説明してきましたが、学習方法について書いていきたいと思います。
僕はデザイン系の専門学校に入学して初めて取得したのがこの資格でした。デザインに関する予備知識も何もない状態でのスタートでした。
テキストに沿って用語や知識に対して理解を深めていくスタイルで他の資格勉強とも共通しています。特殊な技術は必要なくテキストで勉強して試験の問題演習をこなしていくといった流れでした。
テキストと聞くと分厚くて文字ばかりの難しいイメージですが色の検定というだけのことはあり文字のみならずイラストや写真が多く載っていて楽しみながら学習することができます。
今ではYouTubeを始めとした動画コンテンツを活用して学ぶこともできるので自分に合ったスタイルを見つけてみてください。
まとめ
色彩検定で学べる知識は専門職以外にも様々な場面で役に立つとお伝えしてきました。
僕はこの検定を学習して、色の知識を身につけたことはもちろんの事、身の回りのデザインや配色に対する意識が変わりました。「ここはこの色にした方がいいな」など考えるようになりました。
間違いなく言えることはこの資格は人生を豊かにしてくれるものだという事です。
この記事を読んで色彩検定に興味を持っていただいた方はまずは3級を学習していくと良いでしょう。この級で色の基礎知識がほぼ網羅出来ます。