物事を決める時はさまざまな選択肢の中から選ぶことになります。
そんな時どれにしようかと悩みに悩んで決めたはいいものの、本当にそれで良かったのかと心配になることがあると思います。
こんな時に「適切なものをすぐに選べたら良いのに…」と思うことでしょう。
そんな時に役立つ本があります。
赤羽雄二さん著の「ゼロ秒思考」です。
今回は
- 本の概要
- どんな時に役立つのか
- どんな人におすすめの本なのか
紹介していきます。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
頭が良くなる本
「できるひと」は即断即決

できるひとは即断即決ができます。
瞬時に情報を把握して、問題を解決できると仕事が捗りますよね。
即断即決ができるのはその人が頭が良い人だからだろうと思う人が多いことでしょう。
しかし、この本の著者である赤羽雄二さんは次のように書いています。
人間にはもともと素晴らしい判断力、思考力とそれに気づく行動力がある
赤羽雄二 著 ゼロ秒思考より
優れた人のみが持つ才能では無いと書いています。それと同時に
のんびりしていてもなんとかなる甘やかされた環境や周囲との摩擦を起こさない行動様式等々の複合的な影響でせっかくの能力に蓋をしてしまう
赤羽 雄二 著 ゼロ秒思考より
結論を言うと、人が誰でも持っている判断力の才能を行動や環境で台無しにしているということです。
ゼロ秒思考は「メモの習慣を使ってこの即断する力を鍛えよう」というコンセプトの本です。
現代はパソコンやスマホで文字を書く機会が増えていますが、本書で紹介している方法は手書きメモです。
メモを書くメリット

この本で解説しているメモ術のメリットは自分の怒りや悲しみなどの感情を紙にぶつけることで頭がスッキリし前向きになれるものです。
感情以外にも頭に浮かぶこと、揺らいでいることを言葉にしていくため、モヤモヤした感情がほとんど無くなります。
先ほどできる人は即断即決できる人と紹介しましたが、まさにこれはメモにより自分の中に溜まっているものを繰り返しアウトプットした結果です。
著者が試行錯誤したメモ術
メモによって生まれるメリットを紹介しましたが、この本では具体的なメモの取り方が紹介されています。一部具体例を挙げると
- A4用紙を横に使う
- メモは毎日10枚
- 1枚1分以内
など本当に細かいルールが設定されています。
これは著者がコンサルティング・ファームの「マッキンゼー」で経営改革に関わった経験と試行錯誤によって生まれた最適な方法です。
僕も実践していますが、最初は時間内に書き終わらなかったり、なかなか書けなかったりしましたが、慣れてくると意外にスラスラと書けます。
本書ではメモはトレーニング同様に鍛えていくものと書かれており、実践して継続することで効果が現れてきます。
メモの方法に関してルール、形式、保存方法、整理方法など具体的な解説が書かれていてすぐに始められます。
メモの積み重ねで得られたもの
実際にこの本を読んで僕が得られたことを紹介します。
ストレスを溜め込まなくなった

僕は愚痴を言えるタイプではありません。会社のこと、日常的な些細なストレスが積み重なってしまいそれを吐き出すことができず、いつも頭の片隅にモヤモヤした感情がありました。
メモで紙にその感情をありのままぶつけることで頭がスッキリできて、気持ちが軽くなりました。
アイデアを出し切れるようになった

ゼロ秒思考のメモ術は1枚1分という決められた時間で書いていくため、頭に思い浮かんだものをすぐに書き出せるようになってきました。
今まではアイデアが思い浮かんでもそれをメモをせず、頭に保存してメモすることを後回しにしていました。その結果、思い浮かんだ当初と違う形で記憶されていることがありました。
思いついたことを紙にぶつけるというシンプルな行動を習慣化することで、アイデアを新鮮な状態で書き留めることができるようになってきました。
またアウトプットという行動により、紙と頭にも残りやすいため迷いが無くなり決断力が上がりました。
この本を読むべき人

この本を読むべき人は
- ストレスやイライラを吐き出して前向きに生きたいひと
- 仕事や日常で即断即決したいひと
- 思い浮かんだアイデアをイメージのまま書き出したいひと
です。
この3つはほとんどの人に当てはまってくると思います。
この本で分かるメモ術を習慣化することによってこれらが身につきます。
今現在、悩み事があったり、モヤモヤする気持ちがある人は一度この「ゼロ秒思考」を読んで頭の中を整理してみてはいかがでしょうか?
ゼロ秒思考 |
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