写真補正ソフトと調べると、真っ先に挙がってくるものがAdobe Lightroomでしょう。他商品と比べても知名度が高く、使い方などの情報も豊富なため、使って間違いのないソフトでしょう。
しかしLightroomと調べるともれなくLightroom Classicとも表示されると思います。
「通常のLightroomと何が違うのか?」と疑問に思う方も多いと思います。
今回の記事では通常のLightroomとLightroom Classicの違いを紹介しながら、
「どちらのソフトが、どんな人に向いているのか」を解説していきます。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
LightroomとLightroom Classicの違い
編集画面の比較
まずはLightroom、Lightroom Classicの2つのソフトの編集画面を見比べていきたいと思います。
Lightroomの編集画面

こちらはLightroomの編集画面です。
補正する写真が中央に大きく表示されていて右側には各パラメーターを調整するメニューがあります。
「ライト」「カラー」の各項目に黒レベルや白レベルなどキーワードを見ただけでどんな調整ができるか分かりやすい表示になっています。
これから写真の補正を始めていきたいという初心者の人にも直感的に扱いやすい作りになっています。

マスク編集画面を見てみると、ブラシや線形グラデーションと書かれた隣にショートカットキーが表示されています。よく見てみると四角で囲まれていてとても見やすいです。
とても細かいところまで見やすく作られていて、使いやすいデザインです。
Lightroom Classicの編集画面

次にLightroom Classicの編集画面を見てみます。
先ほど見たLightroomに比べて情報量が多く、各パラメーターも少し見づらい印象を受けます。
名前がClassicというように編集画面は少し古く見えます。

Lightroom Classicではヒストグラムがデフォルトで表示されています。(Lightroomも設定で表示可能)
ヒストグラムは写真の見た目だけで無くグラフで可視化することで白飛びや黒つぶれを防ぐことができるものです。
写真家やフォトグラファーの人はこのヒストグラムを見て写真をよりクオリティの高いものに仕上げていきます。
デフォルトの状態でこれだけ情報が載っていると、初心者の人が扱いづらい印象を受けます。
Lightroom Classicは写真補正の経験者の方や本格的に現像を学んでいきたい人に合っているソフトです。
編集画面の比較 まとめ
- シンプルで洗礼されたデザイン
- 直感的に操作ができる
- 情報量が多く初めて使う人には分かりづらいデザイン
- 洗礼されたLightroomに対して、Classicは少し古く見える。
使えるデバイス

次にそれぞれのソフトを使えるデバイスを紹介します。
自分の持っているデバイスに合わせて使うソフトを選んでみるのも良いでしょう。
Lightroom | Lightroom Classic |
パソコン スマートフォン タブレット | パソコンのみ |
Lightroom
PC版のアプリに加えて、スマホとタブレットで使える「Lightroom モバイル」アプリがあります。それぞれのデバイス間で写真データを同期することができ、家でも外出先でも手軽に写真補正出来ます。
また写真データはクラウド上に保存するため、スマホやタブレットを持ち歩いて好きなところで作業できてしまいます。パソコンを持っていないという人でも本格的な写真補正ができるのが良いところです。
Lightroom Classic
Lightroomがいろいろなデバイスで使うことが出来るのに対してLightroom Classicはパソコン上のアプリでのみ使うことができます。
持ち運んで使うにはノートパソコンを使う以外に選択肢がなくLightroomに比べて手軽さに欠けます。
自宅でじっくりと写真補正したい人に向けたソフトであると言えるでしょう。
使えるデバイス まとめ
- パソコン、スマホ、タブレット間で写真データの同期ができる
- 外出先にも持ち出せて使える場所を選ばない
- パソコンを持っていなくても手軽に作業ができる
- パソコンでのみ使えるため、外出先での使用には不向きである
- 自宅でじっくりと写真補正したい人に向いているソフトである
写真の保存先

Lightroom、Lightroom Classicで写真の保存先が異なっています。
Lightroom | Lightroom Classic |
クラウド上 | パソコン 外付けHDDやSSD |
Lightroomはクラウド保存のみ対応していてネット環境を必要とします。
スマホやタブレットでデータを同期させて使うという事でクラウドで保存することが理にかなっています。
一方、Lightroom Classicではパソコンや外付けHDDなどのローカル保存のみ可能となっています。
パソコンや外付けHDDの容量によって保存できる量を自在に変えることができるのが特徴です。
また他のクラウドサービスを自分で選んでそこに保存するのも良いでしょう。
料金プランについて
Lightroomには買い切り製品は無くAdobeのサブスクリプションサービスで利用する事ができます。
下記の表で比較していきましょう。今回はPC版のアプリを見ていきます。


この表の中でひとつ注目していただきたいところは、Lightroom Classicの欄です。
Lightroom Classicを使いたいときはPhotoshopも使うことができるフォトプランを利用することとなります。
Lightroomの単体プランにはClassic版が含まれていないということですね。
逆にいうとフォトプランを購入することでLightroomとLightroom Classicの両方を使うことができるということですね。どちらが自分に合ったものか実際に使いながら選ぶことができます。
また7日間の無料期間でお試しすることができて、フォトプランで両方使ってみて通常盤しか使わなくなったときはLightroomの単体プランを選択すれば良いのです。
Photoshopも使えるということですので、今後、写真補正だけではなく写真編集を使っていきたい人は初めからフォトプランを選ぶと良いでしょう。
この3プラン以外にも「Creative Cloudコンプリートプラン」というAdobeの20以上のアプリを使うことができるプランが用意されていて、Lightroom、Lightroom Classic、Photoshopの写真ソフトの利用権も含まれています。
写真編集以外にもイラストや動画編集に興味がある方はコンプリートプランも見てみると良いでしょう。
料金プランについて まとめ
- Classicを使わない人にはLightroom単体プランがおすすめ
- Lightroom Classicを利用する人はフォトプラン、コンプリートプランから選ぶ事になりLightroom、Photoshopも自動的に付いてくる
- 無料期間を利用して今後どちらを使っていくか決めるのもアリ
LightroomとLightroom Classicの違い まとめ
編集画面、使えるプラン、保存先、料金プランと順番に解説してきました。以上の内容を踏まえた上でそれぞれのソフトをオススメしたい人をまとめます。
Lightroomをオススメできる人
- シンプルで分かりやすいデザインのためこれから写真補正を始める初心者の方
- 自宅以外でもスマホやタブレットを使って手軽に写真補正をしたい人
- 全てのデバイスでデータを同期したい人
Lightroom Classicをオススメできる人
- Lightroomを含めた他の写真補正ソフトから移行する人
- 写真補正の経験がありある程度知識がある人
- これから本格的に写真補正ほしていきたい初心者の方
フォトプランを使えば間違いない
料金プランの紹介にも書いてあるとおり、フォトプランを利用すると
- Lightroom
- Lightroom Classic
- Photoshop
の3つのアプリが利用できます。
写真補正を勉強していくと、大きく写真を加工したいと思う時が来るかもしれません。そんな時はPhotoshopを使いこなせると自分の思い通りに写真をコントロールすることができます。
またLightroom、Lightroom Classic共にPhotoshopとの連携が便利で写真を補正してそのままその写真をPhotoshopで加工するということも簡単に行うことができます。
選んだ後の最初のステップ

どちらを使うか選ぶことができたら、まずは実際にいろいろな機能を使ってみて写真を編集してみてください。
Lightroomは検索すれば使い方をレクチャーした記事や動画がたくさん出てきます。それを見ながら学んでいくのも良いでしょう。
ただ写真はその人の好みが強く出るものであり、自分の補正のさじ加減で大きく左右されます。
1番初めは各パラメーターを触って試してみて分からないところをどんどん勉強していく方が写真補正が感覚として身についてくるでしょう。